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GlyphWiki:グリフを編集する

From GlyphWiki, the free glyph database

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チュートリアル:グリフを編集する

グリフを実際に編集するためには専用のグリフエディタを使います。グリフエディタのチュートリアルは以下の動画をまずご覧ください。

エディタは簡単に使うことができますが、品質の高い文字をデザインするためにはなれとコツが必要です。このチュートリアルを参考にしてください。

まずは自分が知っている文字をいじってみましょう

適当な文字 永(u6c38) を開き「編集」タブをクリックします。自分の知っている文字を検索しても良いと思います。(もちろんのことですが登録の直前の段階までが練習です。実際に練習データを登録しないでください。登録したい場合はsandboxにお願いします)

編集タブをクリックすると、グリフデータ(数字の羅列)が表示されます。そのデータ自体を編集することは難しいので、「専用エディタで編集する」ボタンをクリックしてください。画面が変わってエディタが表示されます(ブラウザにアドビ社のFlash(SWF)プラグインがインストールされている必要があります)。

左上に表示されるのが編集対象のグリフです。グリフは筆画ごとに分離されている場合と、部品としてまとまっている場合の2つがあります。

ためしに筆画をクリックしてください。赤色に変わると選択されたことになります。筆画以外の部分をクリックすると選択が解除されます。複数の筆画を選択するには、Ctrlキー(またはShiftキー)を押しながらクリックするか、その筆画が含まれる四角形の領域を選択してください。選択中にCtrlキー(またはShiftキー)を押しながらさらに別の筆画を選択対象に加えることもできます。部品として配置されているものは、選択すると部品が丸ごと選択されます。

1つの筆画を選択すると、オレンジ色の四角が2~4個出現します。これは、その筆画の骨格(中心線)を形成する座標点を指しています。直線の場合は始点と終点、曲線の場合はさらに制御点の座標を指します(縦はらいは直線+曲線なので、直線部分の始点、終点(=曲線部分の始点)、曲線部分の制御点および終点の4座標となります)。

オレンジ色の四角をマウスでドラッグし、移動させると、筆画もそれに合わせて変形します。この操作で筆画をデザインしていきます。筆画そのものの移動は、選択した筆画をドラッグしマウスを動かすことで可能です。

複数の筆画を選択したり、部品を選択すると、全体が一つの細い四角形で表現されます。右下にドラッグ可能な四角形がありますが、それで全体を変形することができます。移動は筆画以外の場所をドラッグしマウスを動かしてください。また上下および左右にもドラッグ可能な四角形が現れますが、こちらはそれぞれ上下のみ、左右のみの大きさを変更することができます。

グリフは、左側の画像の内側の灰色の四角形(基準枠)に収まる程度の大きさにしてデザインしてください。はじめはあまり大きさにこだわらなくても良いと思います。全体的なバランスはサムネイル表示を参考にしてください。

「編集終了」ボタンをクリックするとグリフウィキにデータが送られ、プレビュー状態になります(まだ登録はされません)。「編集終了」ボタンを押さずに、エディタ画面で編集するだけではデータは更新されませんので自由にいじってエディタに慣れてください。

失敗した場合は「元に戻す」ボタンを押すと1つ前の状況に戻すことができます。再度「やり直し」ボタンを押すと戻したものをやり直すことができます。

部品を組み合わせる

次に、目的とする文字をデザインする場合、その文字を部品に分解して、部品を寄せ集めてデザインしてみましょう。たとえばu20bb7は、u571fu53e3を組み合わせて作ることができます。このような場合は部品追加機能を使います。検索欄に漢字の文字1字、またはグリフ名を入力し「検索」ボタンをクリックしてください。該当する文字・グリフおよび利用している部品、関連字が表示されます。候補となる部品をクリックすると、キャンバス上に追加されます。

部品を配置してデザインするときに、微妙にデザインがうまくいかない場合があります。その場合は部品を選択した状態で「部品を分解」ボタンをクリックすると部品が筆画に分解されますので、個別の筆画を調整してデザインしてください。分解した部品は元には戻せません(もちろん「元に戻す」機能を使えば元に戻せます)ので、そのまま筆画として登録することになります。不要な筆画を削除するには該当する筆画を選択した状態で「削除」をクリックします。

部品によっては、偏や冠に位置する場合に形が変化します。これらの部品も用意されています。知っている漢字を元に部品を探したり、知っている漢字の一部を活用してください。もし見つからない場合は自分で作る必要があります。

他の筆画に接続する場合

選択している筆画が、他の筆画に接続する場合、エディタにおいて座標点を示すオレンジ色の四角が緑色や青色に変化します。緑色はXまたはY軸が他の筆画と一致した場合、青色は他の筆画の座標点と完全に一致した状態を指しますので、デザインの参考にしてください。一部の種類の筆画では、他の筆画の始点や終点と一致した場合、片方の座標を移動させると一致するもう一方の座標も同時に移動します。

筆画を追加する

手書きによる筆画追加の「手書き開始」をクリックして、キャンバスにマウスで文字を書いてください。書き終えたら「手書き終了」をクリックしてください。書いた文字が自動的に明朝体に変換されると思います。この自動認識は「線がまっすぐかどうか」で直線と曲線を切り分け、「山なりに反るか、谷型に反るか」で形状を認識しますので、丁寧に書いてください。筆画の向きも重要です。書き損じた場合は「戻す」をクリックすると最後に書いた1画分を消すことができます。

現在対応しているのは、直線と曲線だけですので、「折れ」「縦はらい」はまず曲線を描いてから、画面中央の種別リストを選択して種別を変更してください。また、「ハネ」「他の筆画への接続」などは「頭形状」「尾形状」を選びなおしてください。

「口」の2画目などのように、直線の組み合わせの筆画は、分解して描いてください(各直線の末端で一度マウスのクリック状態から指を離す)。つまり、「口」は4画で描くことになります。

「口」「凸」「丁」など、他の筆画と接続する場合、自動的に接続されます。接続がうまくいかなかった場合は、手で書き換えてください。

「はね」は、メインとなる筆画を書き(マウスのクリック状態から手を離し)、次に少しだけはねる方向に線を書いてください。つまり、1画ではありますが、2画分の線を描きます。

意図しない形状に変換された場合は、書き直すか、リストで選びなおしてください。

この手書き描画機能は、漢字字形を丸ごと書く時、1画だけ追加する時など、いずれも利用できます。

ボタン・画面の説明

「グリッド開始」・「間隔」
下地に灰色で表示されるグリッドの開始位置と間隔を指定する。グリッドは配置位置の参考にしてください
「X」・「Y」
マウスカーソルの座標が表示されます。座標は200ドット×200ドットです
「すべて選択」
全ての筆画・部品を選択します。全体の大きさを変える、移動する場合に利用します
「すべて解除」
今選択している筆画・部品をすべて選択解除します
「削除」
今選択している筆画・部品を削除します
「元に戻す」・「やり直し」
アンドゥ(元に戻す)、リドゥ(やり直し)を実行します。アンドゥバッファは20個です。ボタンの横に小さく表示されている数字がバッファに格納されているデータです。
「部品を分解」
選択している部品を筆画に分解します。部品そのままではデザインがうまくいかない場合には分解して個別の筆画を調整してください。分解した部品は元には戻せません(直後であればアンドゥ機能が使えます)。
「手書き開始/終了」
手書きで筆画を追加します。チェックを入れてからマウスで文字を書き、チェックをはずすと、書かれた線を推測して筆画データが生成されます。
「戻す」
手書きによる筆画の追加機能において文字を書いている途中で、最後に書いた線を削除します
「編集終了」
グリフウィキにデータを転送し、編集を終了します。グリフウィキ側ではプレビュー状態になります(まだデータベースには登録されていません)
「検索」
部品を検索します。検索結果の部品をクリックするとキャンバスに着かされます
「クリア」
検索結果をクリアします
「選択部品自動配置」
部品を選択している際に、その部品が他のグリフで利用されている位置・大きさの平均としてデザインされます。偏などで多用される部品を配置する際に活用してください。

文字の大きさについて

文字をキャンバスいっぱいにデザインすると大きくなってしまいますので、他のグリフを参考にしてください。グリフの種類によって以下のガイドラインを参考にしてください。

  • (1)一般のグリフ u624b
    • 内側の灰色の線いっぱいに配置してください(基準枠)
  • (2)偏化変形グリフ (-01,-02,-03,-04,-07)および偏化変形相当グリフ
    • 約半分の大きさにしてください。その際、位置は真ん中ではなく、本来配置する位置に寄せることを原則とします。
    • 偏化変形グリフに相当するものが規格票で符号位置を割り当てられている場合、符号位置相当グリフは規格票の位置に合わせてください(例:u6c35u6c35-01)。
  • (3)偏化変形グリフ (-05,-06,-10,-11)
    • おおむね一般のグリフと同様にしてください。
  • (4)縦長、横長グリフ(-08,-09)
    • 約半分の大きさで真ん中に位置するようにしてください。u540e-08u5917-09

きれいな字をデザインするには

グリフウィキは通常のTrueType形式のフォントデザインよりはるかに編集が容易ですが、それでもきれいな文字をデザインするにはなかなか時間がかかるかもしれません。いくつかコツがありますので、多少昔の情報になりますが、User:kzhrさんやUser:mashabowさんのページなどを参考にしてください。

部品の検索について

専用エディタの画面右3分の1は部品検索領域です。「部品検索」のテキストボックスに関係する部品を入力し「検索」をクリックすると、関連字や派生部品などが検索されます。またグループページや利用者ページの名前(「グループ:」や「利用者:」の入力は不要)でも検索できます。その下に並んでいる4つの「リスト」ボタンはあらかじめ設定されている部品リストが列挙されます。